じんぞーの日記

32歳で突然、透析生活を送ることになった男が透析生活をどう楽しんでいるか、苦しんでいるか、何をしているか、他に透析食品などを紹介しています。新たな人生として、翻訳家になるべく0から勉強しています。

腎臓はえらい

こんにちは。じんぞーの日記をご覧いただきありがとうございます。人工透析を4時間を週3回しているじんぞーです。皆さんは人工透析という言葉を聞いたことがあるでしょうか。腎臓や糖尿に興味がある人は聞いたことがあると思います。今日はその人工透析について説明したいと思います。

 

 

 

 

 

 

人工透析までの過程

人工透析とは腎不全、つまり腎臓の働きが不十分になった時に導入されるものです。そもそも腎臓の働きとは

  • 老廃物の排泄
  • 体内の水分・塩分調整
  • ビタミンDの活性化 

これはごく一部です。この働きが自分の体内でできなくなるために人工の装置を使い、血液から老廃物、余分な水分などを透析します。要は腎不全患者は自分で尿や汗を作れず、老廃物や摂取した水分が体にたまる一方なんですね。多少は尿も汗も出ますが、圧倒的に健常者に比べると少ないです。それにより、毒素がたまりゆくゆくは黄泉の国へ。

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普通は腎臓は徐々に悪くなります。長い時間を掛けてゆっくりゆっくりと悪化していきます。ですから定期検査を受けていれば、血液検査などで、腎臓が働いているかどうかの指針となるクレアチニン尿素窒素などの数値が悪くなるので、医者から忠告されると思います。

 

「このままでは透析になりますよ」そういわれてからが保存期です。

 

保存期とは腎臓が悪くなってきた人が透析にならないように諦めずにがんばる期間です。透析になる基準はきちんと設けられています。

 

 

腎不全は食事制限と水分制限が課されます。自分で水分は出せないですから、なるべく体に入れる量を減らします。保存期の人は透析を開始してしまった人よりも厳しい制限があります。透析を開始するとある程度緩くなりますので、保存期は本当にきついです。

 

自分の場合

僕の場合ですが、腎不全と診断されるのと同日に緊急で透析が始まりました。

体の異変に気づきは始めたのは入院する2か月前位からです。

最初は胸やけから始まり、咳き込み、のどの異変からです。やけに長く続くなと思っているうちに、尋常じゃないくらいの息切れが始まりました。2階に登っただけで、しばらく動けないくらいの息切れがするようになりました。

しかし、その当時体重が140キロありましたので、太りすぎだな位に軽くとらえていました。

 

それからいつでもどこでも気を失うように居眠りするようになりました。運転中、仕事中(上司が横にいても我慢できません。というよりも本人は寝てることに気づかないくらいの勢いで落ちていました。)

 

後から考えれば、居眠りではなく、気絶してたのではないかと思います。

そこから体が異常に重くなります。重力が100倍くらい掛かってる感じです。手も足も体も頭も何もかも地面に押さえつけられているくらい重かったです。

 

当時は目が覚めてから、起き上がり、ズボンをはき替えるのに30分掛かってました。体がしんどすぎて、何をするにも大変な作業になってしまいます。トイレしては10分息を整え、玄関を出て、車に乗り込んだ後10分息切れ・・・こんな感じでした。

 

これでも本人は疲れかな位にしか思ってません(笑)自分の体がまさかとんでもない事態になっているとは夢にも思ってないですからね。

 

そんな時、たまたま違う症状で病院に行った時に血液検査をしてもらいました。すると翌日その病院から血相を変えて電話が来ました。

「すぐに来てくれ」

血液検査の結果はとんでもない数値が検出されていました。

先生はとにかくこんな数値まともではないと驚いていました。当時一人暮らしをしていた僕に「何階に住んでいるの」と聞いてきました。「1階です」と答えると「2階だったら死んでたかもね」と言われました。

 

つまりいつ死んでもおかしくない体になっていたわけです。

そんなわけで、その当時僕はもうまともに歩くこともままならずな状態でしたので、会社の上司に世話をしていただき即入院。ちなみに本人はまだ事態が呑み込めてません(笑)

その後、病院についてから病院の対応で自分が重病なのではと気づきました。医者と看護師がたくさん右往左往している様子をみて、これはただ事ではない・・

しかも医者から、当時富山に住んでいた僕に「北海道の親御さん呼べますか?」

と深刻に言われました。その様子に余命宣告でもされるのかと覚悟を決めました。

 

医者の説明では腎臓の働きはすでに2%しかなく、極度の栄養不足と貧血(健常者の25%位しかなかったっそうです)で今すぐに透析と点滴と輸血が必要との事でした。

そこから透析生活のスタートです。

 

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透析ってどうやるか?

透析には2種類あり、腹膜透析と血液透析があります。

 

腹膜透析は自分の腹膜を使って、その中に透析液を入れて、腹膜を透析膜として透析を行います。ゆっくりと自分の体の力を利用します。体にかかる負担も少なく、病院にも月に1,2回行くだけです。毎日4回透析液を取り換えなければなりません。他にも夜の寝ている間にするのもあります。

 

 

血液透析は血液から老廃物や水分を抜きます。

ですので、必要な血液の量が献血や注射なんてもんでは足りません。より血液を採るために通常よりも太い針を刺します。

しかし、通常の血管では細くて血流が足りないので、血管同士をつなげて、より血流を増やし、血管を太くします。それをシャントと言います。

まずはその手術をしなくてはなりません。それが使えるようになるまで数週間かかりますので、その間僕は頸動脈からしてました(この手術も痛いし、怖かった。動いたら命の保証はしないって言われましたからね(笑))

血管ができればそこに針を刺し、血を抜いて、ダイアライザーを通して血をきれいにして、また体に戻す。簡単に説明するとこんな感じです。

 

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透析の効果

入院してからというもの、透析の甲斐があり、みるみる元気になっていきました。数日前まで「死にそうだった」とは思えない程に回復します。

 

入院前の生活で相当水分が体に溜まって膨れ上がってたようで、1回の透析で2キロ以上ドライウェイトを減らしていました。透析してない人はわからないかもしれませんが、これはすごいことです。2リットル以上の水を体からどんどん抜いてるのです。おかげで、入院1月半で20キロ痩せました。

 

よく、透析してるなら好き勝手食べれるじゃーんと言われますが、それは間違いです。

透析は腎臓の働きの10%ほどしか賄えていないそうです。

透析に頼りきることそれは寿命を縮めていることです。

それに健常者が2~3日かけてしていることを透析患者は3~4時間という極めて短時間で行っています。それだけ体とりわけ心臓に負担がかかっています。ですから少しでもその負担を減らすために、水分などはできるだけ少なくしなければならないのです。

 

 

課題というか気になること

透析を開始して1年半ほど経ちますが、やはり、患者は高齢な方が多いです。

僕は透析についても腎不全についても全く知識はありませんでしたが、入院中に毎日専門書や病院の冊子、DVDを観て学びました。ある程度は知識も付きました。

しかし、高齢の患者さんがどこまで理解できているか疑問です。

一緒に話していても、基本的なことを知らない人もいますし、中には自分がなぜ2日に1回針を刺されて、血を抜かれているのかわかってない、自分が何をされているのかわかっていない人もいるそうです。

食事制限などは非常に複雑で覚えることもたくさんあり、高齢の方にはかなり大変ではないかなと思います。

 

もうひとつは医療費です。かなり高額な医療費がかかっています。僕の住んでいる自治体は自分にどれだけ医療費がかかったか定期的に送ってきます。

皆さんに生かして頂いている命ですので、少しでも恩返しをしていきたいと思っています。

 

最後に僕の経験の通り、腎臓は異変に気付いた時はもう遅いです。いわゆる沈黙の臓器ってやつです。

日ごろからの生活、ストレスや疲れをためない。塩分に気を付ける。そして検査を定期的に受けて気を付けてください。

確かに医療の進歩で透析のマイナスは解決されてきていますが、やはり不便ですよ。